Alfa Romeo GT 1300 Junior
アルファ・ロメオ GT1300 / 1970
いまやイタリア代表といってもいいアルファロメオ
昨今の世界的旧車ブームにあって、この車はひょっとするとイタリア代表クラスの人気モデルになってきた気がします。
段付きと呼ばれるこの特徴的な顔。ちなみにイタリアではスカリーノという愛称で親しまれています。
それにしても、
「なんで、ボンネットに隙間があるの?」
と未だにツッコみたくなるこのデザイン。
好き嫌いもあるでしょうが、多数決でアリってことになっています。
Designed by Giugiaro
そんなデザインは、またかよ!って言われそうですが、
ええ、またなんです。
巨匠ジョルジェット・ジウジアーロ大先生の作品です。
普通にプレゼンしたら怒られそうな作りですが、それを通しちゃうのも大巨匠なんですね。
さて、この車両。
実はインスタにアップした瞬間に売れてしまいました。
ひと月近く経ってしまったのですが、それはオーナーの体たらくということでご容赦ください。
また、改めて「段付き」人気を思い知らされましたので、ご興味ある方はドシドシお便りください。
いいタマは運でしかないですが、ご連絡いただければひょっとしたらいいめぐり合わせがあるかもしれません。
この車両は、うちのマウロのお父さんのお友達が乗っていたワンオーナーカー。
そのオーナーも91歳となり、つい最近、甥っ子に「いよいよお別れの時が来た...。」とつぶやき、うちに話が来たというわけです。
珍しいグレーのモケット地のシートにエンジのカーペット。
そのカーペットと同じ素材の差し色が入ったドアパネル...。
シルバーのボディカラーにふさわしい、エレガントな内装です。
古いバールの内装によくある、実にシックな色合いがイタリア感を醸し出しまくっています。
一匹狼のアルファ
生涯独身だったというこのオーナーさん。
なんと、助手席が新車のままのような状態だというから驚きです。
俺に女は必要ねえ、アルファのツインカムサウンドだけが相棒さ...。
なんて、一匹狼みたいなことを言ってとか言わなかったとか。
ともかく、大事に大事に54年ガレージ保管されてきた一台です。
素敵な内外装を活かすのは、クルマとしての基本性能があってのこと。
極上の乗り心地も、この手の車を味わう上で重要なポイントだと思います。
なので、弊社名物、足まわりのリフレッシュを絶賛作業中です。
そのへんのノウハウは他所じゃ真似できません。
大切に乗られていたとはいえ、オイルの滲みなどは当然ありますので、しっかりエンジン・ミッションともに下ろして、細かい調整をおこない、きっちり作業してからの日本上陸です。(新オーナー様のリクエスト)
各シリンダーのコンプレッションも計ったように正常値。とにかく仕上がりが楽しみな一台です。
とにかく世界的に価格高騰が凄まじい段付きですが、それでも、じっくり探せばこういう「良好車両」が出てくるチャンスが残されているのも事実です。
現在、イタリアでは、この手の車の愛好家に、サザビーズなどのオークション会社から「そろそろ売りどきですよ!」というようなお話も来はじめているらしいです...。
10月のボローニャのショーでは、こんなレストモッド車両も出るくらい...。
それほど、段付き需要は高まっているようですね。
私も段付き!
というお方はいつものようにご一報ください。
Alfa Romeo GT 1300 Junior “Scalino”
排気量 1,290cc
馬力 89CV / 6,000rpm
5速マニュアル
Sold (他の「段付き」お問い合わせはこちら↓)